新型グラベルキング発売
グラベルキングの発売10周年にリニューアルされた、新型グラベルキング。
新たにグラベルキングX1というモデルが追加されました。
グラベル寄りのタイヤで、グラベルキングSKよりも少しだけ舗装路寄りのタイヤです。
また、各モデル事に、「スタンダード」、「R」、「プラス」の三種類がります。
サイズラインナップの見直しもあり、以前に使ったことがある32Cが無くなり、代わりに30Cが新たに加わっていました。
グラベルキング TLR「スタンダード」「R」「プラス」の違い
グラベルキング TLRの「スタンダード」「R」「プラス」それぞれの違いを調べてみました。
公式ページの情報を確認してみると、それぞれ以下のようになっています。
ちなにみ、重量はグラベルキング 35C TLRの重量を記載しています。
まずは「スタンダード」
重量は370gと、一般的なスリック35Cタイヤ並の重量になっています
次に「R」
重量は340gで、「耐パンク性能」を犠牲にして「転がり抵抗」「乗り心地」「重量」が改善されたようです
そして「プラス」
重量は400gと大幅に上昇! 「重量」「乗り心地」の悪化と引き換えに「耐パンク性能」が強化
まとめると以下のようになっています。
グラベルキング 35C TLR | 重量 | 転がり抵抗 | 耐パンク性能 | 乗り心地 |
スタンダード | 370g | 8 | 8 | 8 |
R | 340g | 10 | 6 | 10 |
プラス | 400g | 8 | 10 | 6 |
今回は軽くて良く転がるRを購入することにしました。
今まで使っていたタイヤと比べると、スタンダードはちょっと重すぎます・・・
グラベルキング R 35C を購入
はじめに重量を測ってみます。
どちらも軽めのタイヤでした。
前回のアジリストDUROからの交換ですが、約10gずつの増加となりました。
35Cタイヤの中では軽いタイヤだと思います。
新旧グラベルキングの違い
さすがに新品は溝しっかりしていて綺麗ですが、基本的には旧型と溝のパターンには大きな変更はなさそうでした。
感触を確かめてみると、新型の方が少し柔らかく感じます。
取り付けは相変わらず
タイヤの向きの指定があるようです。
少し注意しましょう。
サイドまで耐パンクガードがあるので、旧型と変わらず最後の方は硬いです。
これ以上は、力に自身がある方なら嵌めることができると思います。
私は便利なビードワックスを持っているので、無理せずスムーズに作業を進めます。
これを使ってもまだ少し大変そうなので、シュワルベのタイヤレバーも使ってさくっと取り付けました。
このタイヤレバーはパナレーサーと比べると、少し薄いですが丈夫で使いやすいのでおすすめです。
タイヤ幅は38C !?
取り付けて、フロアポンプで空気を入れていきます。
最近のチューブレスレディタイヤは、フロアポンプで簡単にビードがあがりますね。
インフレーターの出番はもうないのかも・・・
それでは、タイヤ幅を測定します。
38mmになりました。
もうママチャリのタイヤ幅までやってきました。
32Cから35Cの3mmの違いですが、数値以上に見た目の差を感じます。
最後は走行テスト
さっそく、いつもの紀の川サイクリングロードを走ります。
オンロードだけでなく、一部オフロードもあるので、グラベルキングにはぴったりの環境です。
オンロード走行
まずはじめに感じたのは、やはり加速時の重さです。
アジリストDUROと比べて、少しもたつきを感じます。
やはり太さもあるので空気抵抗も大きくなっているのか、速度の伸びも少し悪く感じます。
用途が少し異なるタイヤで、35Cになったので、こればかりは仕方ないことですね。
但しメリットはもちろんあります。
オンロードといってもアスファルトが割れて、段差ができることはよくあることです。
こんな割れている路面は避けて通ることが多いですが、35Cタイヤで時速30km以上で走ってみると、不快なレベルの衝撃は無く、普通に走行できる程度の振動に変わっていました。
これならわざわざ避ける必要はありません。
オフロード走行
紀の川サイクリングロードには、オフロードもあります。
基本的には車やMTBくらいしか走行しているのを見たことがないですが、せっかくのグラベルロード+グラベルタイヤ35Cです。
走らないわけにはいきません!
なんということでしょうか。
今までと違い、自分で走りたいラインを狙ってハンドルをきっても、滑るような感覚は感じません。
振動も減少し、快適に走れるようになってきています。
グラベルを走る楽しさが分かるようになってきました。
こんな小さな石がたくさん転がっていますが、グラベルキング35Cタイヤになると、特に気にしなくも大丈夫!
大きな石は避けましょう・・・
走行後の感想
32Cから35Cへの変更は少し考える必要があるかもしれません。
どちらも同じタイヤで走行したのでは無いですが、やはりオンロードを気持ちよくスピードを出して走るのには、35Cは少し太すぎるように感じました。
もし、アジリストDURO 35Cが存在し、それで走行したら話は別かもしれませんが・・・
32Cと35Cは分岐点
35Cでは、スピード感が減少する代わりに、安定感、特にオフロード走行の性能が上がったことによって、オフロードを楽しく走れるようになってきます。
自分の走行ルートにオフロードや路面が悪いところがある程度あるなら選択肢に入ってくると思います。
また、不快な振動が嫌いなら35Cでオンロードメインを走るのは悪くないと思います。
どうしても比較対象が直前までしようしていた、アジリストDURO 32Cになってしまうので、このような結果になってしまいました。
別の35Cタイヤとの比較ならRスペックの転がり抵抗や乗り心地の違いについて評価できたかもしれません。
ただ、35Cタイヤになったことで安定して走行できるフィールドが広がった事は大きなことです。
今まで23C,25C,28C,32C,35Cタイヤを使ったことがありますが、個人的には32Cが今のところはバランスが良くて気に入っています。
次は30Cを試してみるかも。
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